三毛猫ホームズの推理

『三毛猫ホームズの推理』(赤川次郎/角川文庫)

 👉#青紫色の処方箋 

「何が正しいかよくわからないときに寄り添う」


✨ 効能
青紫色のように冷静な内省・洞察を促す


 📖 名言
果たしてこの小さな頭の中で何を考えているのか 


 📖 あらすじ・感想
血を見るのが苦手な片山刑事は、女子大生連続殺人事件の捜査で女子寮に潜入する。そこで被害者である女子大教授が飼っていた三毛猫ホームズと出会い、ホームズの鋭い推理に導かれ、事件は意外な展開へ――。ユーモアと謎に満ちた推理ミステリーの第一作。 


昔読んだことのあるシリーズを、久しぶりに手に取った。
「猫のシリーズ」を昔読んでたという話を聞いて久しぶりに読んでみようと思ったのだ。 誰かが言っていた——“美しい女が出てきたら、それが物語の鍵を握る人だ”と。 
 人は、ほんの些細なことで壊れてしまう。 悪意も良心も、心の中で共存している。 プライドが傷つくとき、「正常」のメモリが狂っていく。誰かに負けたくない、認められたい──そんな思いが、知らぬうちに心を蝕んでいくのだ。 この物語に出てくる人は、狂い続ける「正常」を修正できないままに、“はざま”を生きている。 
 そして、その“はざま”に静かに座る彼女ー。三毛猫ホームズ。 物語の展開を操る彼女は何も語らず、ただ観察する。 けれどその沈黙こそが、理性と洞察を司る女神の声なのだと思う。赤川次郎作品は、久々に読みましたがやっぱり面白かったです。


 📖 魔法の質問

やめたいと思っていることはどんなことですか 


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