CIPHER サイファ (花とゆめコミックス)

ニューヨークの美術学校に通う活発な少女が、同じ学校に通う双子の青年の秘密を知ることに…。 エデンの東をモチーフに罪と赦し、自立と再生の物語が展開します。

✨️名言
#この明かりが美しいのは みんなが自分の罪に気づいて それから逃げなかったからだよ
#生きていれば思い出を書き換えるチャンスはある

✨️効能
自分をゆるせないと思うとき
 #後悔 #罪悪感 #やりなおしたい #勇気 #勇敢であること #深い悲しみ #諦めない #再生 #謝りたい #勇気を絞り出す#自分を許す

 ✨️感想
舞台は1980年代のNY。 エデンの東をモチーフに、スタインベックの生きた時代に起きたベトナム戦争の反戦運動も絡めて、罪と向き合う勇気、赦す勇気について描かれています。

 誰でも取り返しがつかない罪を犯したと感じるときがあるとおもいます。

 喧嘩別れした友人、ひどく傷つけて別れた恋人、ひどい言葉で喧嘩した家族。意見の違いによるもの別れ。中途半端に投げ出してしまった約束ー。

 自分が悪かった、申し訳なかったと思っても謝るチャンスがないときもあります。

 そんなとき、たとえ今謝るチャンスはなくとも、
ここから向き合うことで成長できる。未来を諦めなければゼロに戻れる。
自分の未熟さ、弱さを認め、自分自身を赦し、勇気を絞り出すことのできる本です。

ラストまで最初にしっかり考えてから、描いているので話に無駄がなく、予定調和な描写もありません。話が進むにつれ小説を読んでいるかのように感じてきます。

 少女漫画的な要素すら、登場人物たちの抱える罪の意識と特殊な状況を表現する道具になっており、少女漫画的であればあるほど、底しれぬ歪さ、孤独を感じさせます。

 著者はラストは必ずハッピーエンドで終わらせるといつも決めてるそうなので安心して読んでください。

 不倫、ドラッグ、ドロップアウト、離婚、片親、差別、犯罪、戦争、ハーレムなどおおよそ少女漫画とは思えない話が出てくるにも関わらず、成立してるのは、絵の巧さとストーリーの巧さだと思います。すごい才能です。
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