ふたり/いもうと(ふたりシリーズ)
『ふたり/いもうと(ふたりシリーズ)』(赤川次郎/新潮文庫)
👉#桃色の処方箋
「誰も信じられなくなったときに寄り添う」
✨ 効能
桃色のようにやさしさ・安心感を与える
📖 名言
家なんてもろいものさ。何か、ちょっとしたことで、転んでしまう。だからこそ、大切にするんだ
📖 あらすじ・感想
お姉ちゃんは高校二年で死んだ。
死んだはずの姉の声が、突然、頭の中に聞こえてきた時から、千津子と実加の奇妙な生活が始まった……。続編いもうとは27歳の実加の物語。家族をテーマにした2部作。
なぜ赤川次郎は、30年も経って続編を書いたのだろう。
その理由は、読めばわかる。
『ふたり』が“崩壊”の物語なら、『いもうと』は“再生”の物語。
この作品はふたつでひとつなのだ。
まるで千恵子と実加のように。
『ふたり』を読み終えたときの未完了で、ズッシリとした重さは、
『いもうと』を読んだあと、静かなカタルシスへと変わった。
許しと祈り。崩壊と再生。
――まるで赤川次郎版の『氷点』のようだ。
悲しみの涙のあとに、希望の涙が流れる。
思わず、「あーよかった。続編をありがとう」と言葉に出してしまった。
ぜひ2冊続けてどうぞ。
📖 魔法の質問
家族になにを伝えたいですか。
🏷 おすすめタグ(桃版)
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