2024.10.20 12:22光の谷のホープアルジャーノン滝口・絵 フクモト ミホ文芸社子供のころの夢がそのままかなった大人は少ないのではないでしょうか。おとなになっても何度も夢を砕かれてきた人もいると思います。でも、大人以上の過酷な環境で夢をみつづける10才のホープ。ただ、ひたむきに生きることが誰かの希望に光をともすことがあるなら、きっとあなたもその光になれるはずと信じたい。このお話は、きっと世界のどこかの紛争地域の子供たちの現実です。平和を願わずにはいられません。ポイント3本足の10才のゾウ「ホープ」。地雷で足や家族をなくしゴミの山でゴミ拾いをして生きている。そこへ希望を失った大人のゾウが現れて…。「ホープ」の夢やひたむきさが大人のゾウの心や生きる希望を再生させていく。効能夢や希望をなくした...
2024.09.25 14:05悲しみよ こんにちは(新潮文庫)舞台は南仏の海辺の別荘地。 主人公は17歳の少女セシル。 別荘には遊び人の父レイモンと恋人エルザ。そして大学生の恋人シリル。 華やかで楽しい享楽的な生活は、一人の女性アンヌの登場でガラリと変わる。美しく聡明な彼女に憧れつつも父との快楽的な生活が変わっていくことに不安を覚えるセシル。そこに父とアンヌの再婚の話が。セシルは不安のあまり、あるとんでもない計画を思いついてしまう…。
2024.09.25 10:57王妃の館(集英社文庫)パリにある、ルイ十四世が寵姫のために建てたという「王妃の館」。一見の客お断りの歴史ある超高級ホテルとなったシャトーに、バブル崩壊で倒産寸前の旅行代理店の苦肉の策で、客室を昼(ポジ)と夜(ネガ)とでダブル・ブッキングさせられた何も知らないネガポジツアーの客たち。その中にはかの有名作家が執筆のため参加していて。現実と劇中劇に様相で2つの物語が進行する…。浅田次郎らしい笑いと涙の喜劇の人生物語。✨️名言忘れちまいな。恨みつらみは片っぱしから水に流すのさ。過ぎたことにこだわっていたら、一歩も前に進めない。美しいものに満たされれば、人はやさしくなる。それを壊せば鬼になる。 地球という匣を美しく飾り続けること、それが平和だ。ひとりひとりが自ら太陽となって光り輝け✨...