絵のない絵本

ある孤独な若い画家のところに月がやってきて、月が見たたくさんの街のたくさんの市井の人々の話を語るー第三十三夜の短編集。アンデルセンによる千夜一夜物語です。


✨️名言
小さい女の子はこわくてこわくてたまりません。 『でも、なんにも悪いことをしていなければ』と、女の子は考えてみました。

✨️効能

#罪悪感 #つらい #私のせいかも #理不尽 #怖い #苦しい #人間関係 #後悔
 
✨️ポイント
なんと言っても子供の話が秀逸。特に第二十二夜の世の中が意地悪いのを泣いていた女の子のお話がおすすめです。

 ✨️#読了 #感想
その子は世の中が意地悪いのを泣いていたのです。
 小さい女の子はこわくてこわくてたまりません。
『でも、なんにも悪いことをしていなければ』と、女の子は考えてみました。

 アンデルセンはどうしてこんなに子どもの気持ちが、分かるのでしょう。
 意地悪されて悲しいし、夜は怖くて辛いのに、大好きなお人形のために我慢する子供。
 こんなに怖いのは、自分が悪いことしたからかしら?
女の子はそんなふうに考えます。

 大人になったら事実と感情は違うってわかるんですけど、子供にはわかりません。

 読んでいると、あなたは全然悪くないよって教えてあげたくなります。
 私が悪いのかなあって感じる心は優しさ、寛容さ、純粋さなんだと思います。

 大人になると出来事が複雑になり、罪を感じる気持ちがどこからくるのか見えなくなりますが、
それってもしかしたら遠い遠い子供の頃の自分の声かもしれません。

 リストラ、失恋、死別など世の中には自分の力ではどうにもならない事故みたいな出来事があります。ああすればよかった、こうすればって後悔することも。
でも、これって私のせいじゃないかもって肩の荷物を下ろすきっかけになると嬉しいです。
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ハートシェアブックス「読書セラピー」のための「本の処方箋」

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